オリジナルDVD
本編 約77分
ボーナストラック 約17分
西表島は津波ルアーズ・元木の背骨である。
島は典型的出無精だった男を、メキシコを始め、アメリカ、インドネシア、オーストラリア、中国、ハワイ、フィリピン・・・世界各地へと向かわせる礎となった。それは彼の世界観の源と言っていい。
十数年前、大阪から千数百キロ、沖縄本島から四百数十キロ、台湾へはわずか二百キロ、亜熱帯のこの島を初めて訪れた彼にとって、そこは想像を遥かに越える異次元の世界だった。
「何もないけれど、何でもある」この地の虜となった彼は以来毎年通うこととなる。
島には神がいる。「鎮守の森」は、かつては神社を囲むようにして必ず存在した森林のこと。神社は実は森を守るためのもので、信仰の対象は森、すなわち自然そのものだった。島では未だそういう神様の存在を実感することが出来る。森や川や海や空、そして島自体が畏怖の念を抱かせるのだ。